人気ブログランキング | 話題のタグを見る

長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

勉強会の思い出・1

わたしが初めて勉強会を始めたのは、ちょうどインドから帰った1978年ころだったと思います。
当時、現代の寺子屋塾・市ヶ谷校でヨーガを担当させていただいていたのですが、『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』をみんなで回し読みをしようということになり、アーサナの指導をしていたわたしが中心になって始めました。
テキストは佐保田鶴治博士訳『ヨーガ根本教典』(平川出版社)。
回し読みとは言え、わたしがリードしなければならず、自分なりに一所懸命に勉強しました。今思うと、勉強の内容は大変レベルが低いものだったかもしれませんが、そのときの勉強が今に繋がっているように思います。

わたしがヨーガの学問的なことに関心を持つようになったのは、ある男性の影響なのです。
1976年頃、わたしは藤田鳳子先生にもヨーガを教えていただいていたのですが、その教室でTさんというわたしと同じ年の男性と知り合うことになりました。
そのころのわたしはアーサナばかりでヨーガの学問的なことにはあまり興味がなかったのですが、反対にTさんは自ら「僕は本の虫です」というように、実技よりも学習のほうを重んじるタイプでした。
たまたま家が近かったということもあり、Tさんの家に伺ったとき、その本の多さにびっくりしました。

Tさんに神保町の古本屋街を案内してもらい、どこの本屋にインドやヨーガ関係の本が置いてあるということを教えてもらいました。神保町には何件も本屋があり、それぞれ専門書を扱っているので、たいへん助かりました。
当時は今日ほどヨーガ関係の本は売られておらず、書棚に並んでいる本のタイトルに「ヨー……」と書いてあると、思わず手が伸びるほどでした。おかげで、小遣いのほとんどが本代に消えてしまいました。
神保町はわたしの大好きな街で、今でも時間があると書店をのぞいて歩いています。

Tさんには中村元先生の「東方学院」も教えてもらいました。大手町のビルの中に教室があり、わたしも中村元先生ご自身が講義をされる「インド思想史」という講座を受けさせていただきました。しかも、ちょうど中村先生が文化勲章を授与された記念すべき年でした。
このように、アーサナばかりやっていたわたしがヨーガの学問的なことに興味を持つようになったのは、Tさんの影響がとても強いのです。
Tさんはサラリーマンでした。青森に転勤になり、その後数年間は年賀状をやり取りしましたが、今はどうしているのかわかりません。相変わらず本ばかり読んでいるのでしょうか。
# by preman9798 | 2008-10-31 12:08

キールタンの先生

わたしはキールタンが大好きです。
キールタンとの出会いは初めてのインド旅行のとき、ベナレスの迷路のようになった道で迷子になり、偶然耳にしたことでした。その音色に感動して、迷子になったことも忘れ、しばらく足が動きませんでした。
その後、シヴァーナンダ・アーシュラムで再びこの音色を耳にしたときの感激は何とも言えないものでした。
そして、アーシュラムに行くたびに少しずつキールタンを覚えていきました。

アーシュラムでの最初の先生はデーヴァーナンダさんでした。先生というより、このスヴァーミージーのキールタンを一所懸命に聞いて覚えたという感じでしょうか。手取り足取り教えてもらったわけではありません。
デーヴァーナンダさんの歌い方や楽器の弾き方はとてもダイナミックで、大きな声で歌う歌い方も独特のものでした。
夕方、グルデーヴ・クティールで行なわれる「子供たちのためのバジャン」は、スヴァーミージーのキールタンを聞くことのできる大好きなプログラムでした。
少し大袈裟な言い方をすれば、夕方のこのキールタンの雰囲気を味わうためにアーシュラムに毎年行っていたといってもいいくらいです。
このプログラムが終るころ辺りは暗くなり、鏡のようになったガンガーに対岸の寺院の灯が映り、何とも言えない風情です。遠くアーラティの鐘の音も聞こえてきます…。

キールタンや楽器を正式に教わったのは、ヴィボーダーナンダさんという老スヴァーミーでした。スヴァーミージーはアーシュラム内の「ミュージック・クラス」という小さな部屋で、希望者に音楽を教えていました。部屋の中にはハーモニューム、タブラ、シタールなどの楽器が並んでいます。
とても厳しい先生で、始めのうちは楽器を触らせてもくれませんでした。何気なくハーモニュームを触ろうとした手をはじかれことも一度や二度ではありません。
ヴィボーダーナンダさんの歌い方はデーヴァーナンダさんとは対照的で、クラッシック・タイプとでも言うのでしょうか、感情をこめて歌い上げるという歌い方でした。声も高齢の割には高く澄んだ声でした。
ヴィボーダーナンダさんのところにはアーシュラムに滞在するたびに伺い、いろいろと教えていただきました。

残念ながら、デーヴァーナンダさんもヴィボーダーナンダさんも、今はもういらっしゃいません。
ときどき、お二人のスヴァーミージーのことを思い出しながら、ハーモニュームを弾いています。
# by preman9798 | 2008-10-29 14:07
昨日(26日)、生徒のMさん夫妻とKさんがインドはリシケーシに出発しました。昨年に続き二回目のリシケーシ滞在です。

前回はシヴァーナンダ・アーシュラムに滞在しましたが、今回はわたしの友人K.Aさんのゲスト・ハウス「マンガラン・ヨーガ・ピート」に宿泊します。
ここにはシヴァーナンダ・アーシュラムでアーサナを教えていたスヴァーミー・ヴィシュヴァルーパーナンダさんがいて、宿泊しながらヨーガを学ぶことができます。

もちろん、アーシュラム滞在も素晴らしい経験ですが、ここに滞在してのんびりリシケーシやタポーヴァン周辺を歩いたり、ガンガーのほとりで瞑想したり好きな本を読むのも楽しい思い出になることでしょう。

タポーヴァンのK.Aさんのゲスト・ハウスからシヴァーナンダ・アーシュラムまではリキシャで10分もかかりません。歩いても通える距離ですので、時間がゆるせばアーシュラムのプログラムにも参加できます。

そして何よりも心強いのは、たいへん面倒見の良い日本人のK.Aさんがいてくれることです。インドやリシケーシに慣れていない人はいろいろと相談にも乗ってくれます。
わたしの場合、毎年お世話になっているので、バスタオルやサンダルやシャツなど日常品を預
かってもらっています。

K.Aさん。残念ながら、今年はいろいろな事情でインドに行けませんが、来年はまた行きますので、よろしくお願いします。
# by preman9798 | 2008-10-27 16:52

インドに持って行った本

今までインドに行くたびに、必ず何らかの本を持って行きました。
短期間であれば一冊でも良いと思いますが、長期間になるとどんな本を何冊くらい持って行こうか悩みます。

最初のインド旅行で持って行ったのが、横溝正史の小説と倉田百三の『出家とその弟子』でした。なんでこれらを選んだのかは今となってはわかりません。
横溝正史は当時流行っていたからかもしれません。倉田百三はヨーガ関係の人から勧められたのかもしれません。
横溝正史の『八つ墓村』のほうは、旅の途中に出会った日本人と『オー・ヘンリー短編集』に交換してもらいました。その点、小説、特に推理小説のようなものは一度読んでしまうと何回も読む気にはなれないので考えものです。
倉田百三の『出家とその弟子』は、リシケーシのガンガーのほとりで涙を流しながら何回も読み返したのを覚えています。

失敗したのはヨーガの教典を持って行ったときでした。『ヨーガ・スートラ』やハタ・ヨーガの教典です。分厚くて重量もあります。何回目かのインドで比較的長期でしたので、アーシュラムでゆっくり教典でも読もうと思って持って行ったのですが、予想に反してほとんど読めませんでした。やがて、移動するのに重たくなり、他の荷物と一緒に郵送で日本に送り返してしまいました。

今でも印象に残っているのが、遠藤周作の『イエスの生涯』や『キリストの誕生』でした。キリスト教についてはあまり知識がありませんが、遠藤周作のキリスト関係の本はとても面白くたいへん感動しました。
次のインドには同じ遠藤周作の『沈黙』『死海のほとり』などを持って行きました。

日本の歴史の関係の本を持って行ったときも正解でした。わたしも日本人。インドに行くと日本のことや自分が日本人であることを考えてしまいます。
旅で知り合ったアメリカ人に日本の文化のいろいろと聞かれ、うまく答えられず恥ずかしい思いをしたこともありました。
難しい歴史の本ではなく、教科書のような絵や写真のついた本を持って行ったのですが、思わず日本の歴史の復習にもなりました。

日本にいるときはあまり読まない種類の本もインドではすんなりと読めることがあります。
人と同じ、本にも縁というものがあるのでしょうか。
# by preman9798 | 2008-10-24 10:15

ブログ…

すみません、ちょっと愚痴を。
ブログを始めて半月ほど経ちますが、こんなにたいへんだとは思いませんでした。
どうして皆さんはあんなにこまめにブログを更新できるのか不思議です。 
ブログを書いたり、「わたしの初めてのインド」を書いたり、なんだかだんだん面倒臭くなってきてしまいました。
第一、淡々と送る日々の生活の中で、ブログに載せるようなことなどそうはありません。

何も無理して毎日更新する必要はないのかもしれませんが、(真面目なので)開設した以上はしなければいけないと思ってしまうのです。

それに、他の人のブログは短くて簡素です。しかも写真が付いていて見やすいです。それに比べ、わたしのブログは写真はないし、内容もやたらと長いようです。
文章が長くなるのは癖なのでしょうか。「わたしの初めてのインド」も、もっと短くしてくださいと言われることがあります。


そういえば、ちょっと楽しみ。
11月1日(土)は、千葉麗子さんやインテグラル・ヨーガの皆さんとカラオケ大会になりそうです。
先日の「ヨガフェスタ」の帰りの車の中で、なんとなくそんな雰囲気になってしまったのです。
残念ながら、カラオケではいつもわたしの前座をやってくれているM.Mさん(また、怒られてしまいそうです)は、この日はインドに行っていて参加できません。せっかく良いところを見せるチャンスだったのに残念でしたね。

今度はヨーガ・サンガティやY.L.S.の忘年会のときに、インテグラルの皆さんが来て下さるとうれしいのですが。そのときはM.Mさん頑張ってください。
# by preman9798 | 2008-10-22 18:23