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長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798

2008年 10月 29日 ( 1 )

キールタンの先生

わたしはキールタンが大好きです。
キールタンとの出会いは初めてのインド旅行のとき、ベナレスの迷路のようになった道で迷子になり、偶然耳にしたことでした。その音色に感動して、迷子になったことも忘れ、しばらく足が動きませんでした。
その後、シヴァーナンダ・アーシュラムで再びこの音色を耳にしたときの感激は何とも言えないものでした。
そして、アーシュラムに行くたびに少しずつキールタンを覚えていきました。

アーシュラムでの最初の先生はデーヴァーナンダさんでした。先生というより、このスヴァーミージーのキールタンを一所懸命に聞いて覚えたという感じでしょうか。手取り足取り教えてもらったわけではありません。
デーヴァーナンダさんの歌い方や楽器の弾き方はとてもダイナミックで、大きな声で歌う歌い方も独特のものでした。
夕方、グルデーヴ・クティールで行なわれる「子供たちのためのバジャン」は、スヴァーミージーのキールタンを聞くことのできる大好きなプログラムでした。
少し大袈裟な言い方をすれば、夕方のこのキールタンの雰囲気を味わうためにアーシュラムに毎年行っていたといってもいいくらいです。
このプログラムが終るころ辺りは暗くなり、鏡のようになったガンガーに対岸の寺院の灯が映り、何とも言えない風情です。遠くアーラティの鐘の音も聞こえてきます…。

キールタンや楽器を正式に教わったのは、ヴィボーダーナンダさんという老スヴァーミーでした。スヴァーミージーはアーシュラム内の「ミュージック・クラス」という小さな部屋で、希望者に音楽を教えていました。部屋の中にはハーモニューム、タブラ、シタールなどの楽器が並んでいます。
とても厳しい先生で、始めのうちは楽器を触らせてもくれませんでした。何気なくハーモニュームを触ろうとした手をはじかれことも一度や二度ではありません。
ヴィボーダーナンダさんの歌い方はデーヴァーナンダさんとは対照的で、クラッシック・タイプとでも言うのでしょうか、感情をこめて歌い上げるという歌い方でした。声も高齢の割には高く澄んだ声でした。
ヴィボーダーナンダさんのところにはアーシュラムに滞在するたびに伺い、いろいろと教えていただきました。

残念ながら、デーヴァーナンダさんもヴィボーダーナンダさんも、今はもういらっしゃいません。
ときどき、お二人のスヴァーミージーのことを思い出しながら、ハーモニュームを弾いています。
by preman9798 | 2008-10-29 14:07