長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

『インドの叡智』学習会

昨日はUTLでの『インドの叡智』の学習会。
第3部 〈近代インドとヨーガ〉 の3回目の授業でした。
いつも参加してくれるNさんとKさんが欠席。
その代わり新しい人が3名来てくださいました。

第3部はグルについて。
グルとはどういうものかという話ははすでに講義しましたので、
今回からは聖者たちの生涯や思想を紹介です。
テキストでは6名の聖者たちの生涯を取り上げています。

まず一人目はラーマクリシュナの紹介です。
とてもおもしろい聖者です。愛弟子ヴィヴェーカーナンダとの出会いは、まるで小説を読んでいるようです。
次回(2月7日)はそのヴィヴェーカーナンダの生涯と思想を学びます。

3月7日でこの学習会も終わります。

4月からもう一度『インドの叡智』での学習会を開く予定でいます。
ヨーガやインドに関するいろいろな言葉や考えが混乱されている方は是非いらしてください。
ヨーガという広大な「森」の全体をみる授業です。
今、わたしたちが学んでいるヨーガの全体を体系的に学びます。


そういえば、八雲教室での『インドの叡智』学習会は次回(2月9日)で最終回となります。
八雲の学習会は月に一回の授業ということもあり、終わるのに2年くらいかかりました。
4月からはサティヤーナンダの講演録や『ヨーガ事典』を使っての勉強を考えています。






わたしの初めてのインド・25


盗難という嫌な事件が起ってしまいましたが、まだまだアーシュラムの生活は続きます。

●アーシュラムでの生活
12月22日。
いつもより早い4時半に起床。もちろん外は真っ暗です。今朝は少し寒いようです。自分の部屋で簡単なアーサナ。
井上先生は昨日の事件で疲れていたようなので、声を掛けないで一人でアーサナのクラスに。例によってアーサナは少しハードでした。
Oさんが、アーサナの前に唱えるマントラを録音していたら、テープレコーダーが珍しいのかアーサナの先生が録音したものを聞かせてみろと言い出しました。

アーサナの後は朝食。豆のスパイス煮。帰りにチャイをもらい、部屋でゆっくり飲むことに。
その後、お湯をもらいに昨日森さんが盗難にあった建物へ。まず、その建物内のシャワーを借りて頭や身体を洗い、帰りにバケツにもう一杯お湯をもらい、ズボン、靴下、下着を洗濯。
インドで売っている「SURF」という洗剤は強い薬品を使っているのか、一回洗濯するだけで手がガサガサに荒れてしまいます。それに、今朝は頭を洗ったせいでしょうか、少し寒気がします。

9時半からシャンカラーナンダさんの部屋で講義があるのですが、今日は井上先生がいるので、わたしがわざわざ通訳に行くこともないと思い、部屋で雑用をこなすことに。それに、森さんの盗難を見て少し心配になったので、リセプション・オフィスにパスポートやトラベラーズ・チェックや帰りの飛行機のチケットなどを預けに行きました。
その後は部屋で本を読んで過ごすことに。

11時の昼食。少し食べ過ぎてしまいました。シヴァーナンダ・アーシュラムに来てからよく食べること、自分でも驚くくらいです。いったい何をしに来たのだろうか。しっかりとヨーガを学ばなければと反省。
食後、森さんのことが心配だったので部屋に行ってみたら、ドアに「Don’t knock the door, I’m sleeping now」と書かれた紙が貼ってあったので、声を掛けないでおきました。きっと不貞寝でもしているのでしょう。

Oさん、井上先生、わたしの三人で日向ぼっこをしながら、ガンジス河のほとりで今日のシャンカラーナンダさんの講義のテープを聞くことに。
そのとき、森さんの話になって、Oさんは森さんはもっと素直に自分の気持ちを表さなくてはならないと言っていました。
それに対し、井上先生が一所懸命「彼女は、ほんとうはとても良い娘なんだけれど…」と弁護していた姿がとても井上先生らしいと思いました。
Oさんと森さんはどうも馬が合わないようです…。Oさんの断定的な物言いは、歳の若い森さんにとっては最も嫌うことなのでしょう。
そして、後でOさんが森さんの過去世を霊視するということになりました。

そんな森さんを誘ってアーシュラムの3時のティー・タイムに。3時半からのシャンカラーナンダさんとの裏山への散歩にも誘ったのですが、どうしても嫌だということでした。
森さんは、盗難事件から人が変わったようになってしまいました。その気持ちは分からなくもありません。きっと、自分でもどうして良いか分からないのだと思います。

3時半。Oさん、井上先生、わたしとシャンカラーナンダさんで裏山の森の中を歩き、今は乾季なので水のない河の跡で瞑想。
Oさんも井上先生もとても良い雰囲気だと言っていましたが、わたしはなぜか日本での生活での反省すべき点をいろいろと考えてしまいました。家庭のこと、両親や周りの人たちのこと、仕事のこと、人間関係のこと、これからどう生きていくべきかということ、などなど…。瞑想とはかけ離れているかも知れませんが、こんなに真剣に今までのことやこれからのことを考えたのも珍しいです。山の中でのスヴァーミーとの瞑想で、こんなことを考えるなんてなにか理由でもあるのだろうか…。

夜、Oさんの部屋でシャンカラーナンダさんの講義のテープを聞きながら勉強会。
日本茶や京都のお菓子をご馳走になりました。そこで、昼間言ったようにOさんが森さんの前世や魂の傾向を霊視することに。
実際にOさんの霊視(?)を見るのは初めてでしたが、意外とあっさりとしたものでした。テレビなどで観るような神懸り的な仕草も仰々しさもありません。何の道具も使いません。どんなことをするのだろうと想像を膨らませていた分、拍子抜けしてしまったくらいです。回りに人がいても気にならないようです。

Oさんの霊視した結果をここで詳しく書くことはできませんが、森さんはインドに来てから孤独な老人の霊に憑かれているということでした。普通、そういう霊を払うのは、「霊上げ」と言って、憑かれた本人が35日間マントラを唱え、行をしなくてはならないのだそうです。しかし、今の森さんに言ってもやらないだろうし、日にちもないので、明日、シャンカラーナンダさんの部屋でOさんが代わりに行なうということになりました。


●砂の上の聖者マストラム・ババ
12月23日。
5時に起床。寒い! 顔を洗うのもちょっと辛いくらいです。6時のアーサナは西欧人でバジャン・ホールがいっぱい。10人以上いたでしょうか。わたしは肩の筋を少し痛めてしまったので、アーサナによってはやりづらかった。クリスマスが近くなると、リシケーシは西欧人が増えるそうです。
アーサナの後は朝食、大好きなウプマを食べ、チャイは持ち帰って自分の部屋でゆっくりと飲むことに。
今日はシャンカラーナンダさんがクリスマスのための買い物をしに、デラドンという大きな町に行くため、9時半の講義が8時から9時までに変更に。わたしは手紙を書いていたので、8時には間に合わず、8時半頃になってしまいました。遅れて部屋に入ると、Oさんや井上先生が熱心にシャンカラーナンダさんの話を聴いていました。
9時にはスヴァーミージーが出かけるので、三人で裏山に行き、スヴァーミージーがわたしたちにくれたリンゴを食べながらテープを聴いて復習。

11時にシヴァシャンカラーナンダさん(日本語のできるスヴァーミージーです)と一緒に、みんなでガンジス河の対岸の砂浜に坐っている聖者に会いに行こうということになりました。
この聖者は、佐保田先生がインドに来たときダルシャンを受けた人として、先生が講演や書物の中で時々触れている人物です。わたしも直接お話を聞いたことがありますが、先生は「砂の上の聖者」と表現されていました。
ダルシャンとは「哲学、謁見」などの意味もありますが、ここでは、グルから弟子に神秘的な力を伝える手段として、あるいは入門の儀式として、グルが弟子の眼をじっと見つめることを指しています。佐保田先生がこの「砂の上の聖者」の弟子になったというわけではないと思いますが、リシケーシのガンジスの河原でダルシャンを受けたことは事実のようです。
10時半にみんなで待ち合わせることにしました。Oさんがシヴァシャンカラーナンダさんを迎えに行き、井上先生とわたしは一端部屋に戻ってから「マドラス・カフェ」で待ち合わせることにしました。シヴァシャンカラーナンダさんの知り合いのインド人も一緒です。森さんも誘ってあげようということになったのですが、Oさんが今の状態の森さんを聖者の前に連れて行くのは良くないと言うので、可哀想ですが森さんには声を掛けませんでした。

今はアーシュラムの前にラーム・ジューラー(シヴァーナンダ・ジューラー、ジューラーとは吊橋のことです)が架かっていて簡単に対岸に行くことができますが、当時はさらに上流に架かっているラクシュマン・ジューラーを渡るか、渡し舟で対岸に渡るしかありませんでした。今ではこの渡し舟は有料ですが、当時は無料でした。

対岸に着いてすぐ「ギーター・バヴァン」というお寺に。ここはクリシュナが祀ってあり、『バガヴァッド・ギーター』やクリシュナ神話の絵がたくさん飾れていて、きれいな寺院です。そしてこの寺院の経営なのでしょうか、入口のところには薬屋さんとサリーなどを売っている大きなお店があります。Oさんは夢中になってサリーを選んでいました。お客のインド人女性が言うにはコットンが良いと教えてくれました。コットンのサリーで45~60ルピー(1500~2000円)でした。井上先生も奥さんのお土産にと生地の淵に金の刺繍が施してあるサリーを買いました。
なんだかこのお店のコマーシャルのようになってしまいますが、この「ギーター・バヴァン」はインドには珍しいフィックスド・プライスで少しも値引きしてくれませんが、物が良いので安心して買えます。サリーのほかにもショールや毛布も売っているので、わたしもいまだにリシケーシで布地やショールなどのお土産を買うときはここで買うことにしています。

「ギーター・バヴァン」で買い物をしたわたしたちは、近くにあった大きなレストランに入り軽い食事を摂りました。わたしはチャイとヴェジタブル・フライド・ライスを食べ3ルピー弱でした。「チョーティ・ワーラー」というこのレストランは、お店の前にちょっと不気味な、化粧をした太った人がじっと動かないで坐っていることで有名なお店です。インドの人たちも、名物になっているこの太った人と写真を撮ったりしています。最近ではお店を拡張して、とても繁盛しているようです。
実はわたしも当時はアーシュラムの食事に飽きたときは、「チョーティ・ワーラー」「マドラス・カフェ」「ナーラーヤン」などのレストランで食べることがありました。「チョーティ・ワーラー」はこの中でも高級な方ですが、対岸に行ったときにはよくこのお店に入りました。

このお店で、砂の上の聖者マストラム・ババのお土産にと甘いお菓子を買いました。上流に向って静かな道を10分くらい歩くと、ガンジス河の河原に下りて、大きな石がゴロゴロしている砂の上をさらに歩きました。
途中、マストラム・ババが住んでいるという大きな岩をくりぬいた住居がありました。失礼だと思いましたがのぞいて見ると、中には家具らしいものは何もなく、ただ床や壁がきれいに磨かれたていました。そこからさらに歩くとやっと砂の上の聖者マストラム・ババにお会いすることができました。
髭と髪を伸ばしたその聖者はたいへん太っていました。まるでお相撲さんのようです。腰にドーティーという白い布を巻いただけで上半身は裸です。この聖者の周りにはお世話をするために絶えず信者さんがいます。このときも近くの村人なのでしょうか、歳をとった女性が二人そばに坐っていました。
マストラム・ババは英語ができません。井上先生が、シヴァシャンカラーナンダさんを通して、10年前にあなたがダルシャンをした佐保田という日本人を覚えているかと訊きました。しかし、顔を見なければ分からないと言うので、後日シヴァシャンカラーナンダさんが佐保田先生の写真を持ってもう一度訪ねることになりました。
マストラム・ババは、何も語ってくれません。ただ一緒に坐っているだけです。でも、眼がとても澄んでいたのが印象的でした。
最後に、マストラム・ババに写真を撮ってよいかと訊ねると、絶対にダメだと言うことでした。しかし、Oさんが隠し撮りをし、その写真は今もわたしの手元にあります。隠して撮ったせいか、残念ながら頭の上の部分が欠けてしまっていますが、たいへん貴重な写真になりました。
次にリシケーシを訪れたのは大分経ってからでしたので、マストラム・ババにはお会いすることはできませんでした。砂の上の聖者マストラム・ババも今ではきっとマハー・サマーディに入られたことでしょう。
Oさんは森さんの「霊上げ」というのをするために、早めにアーシュラムに戻りました。井上先生はもう少しそこら辺を散歩してから帰るとのことでした。

夕方、部屋でうたた寝をしていたらOさんが来て、「マドラス・カフェ」に誘われました。そして、部屋を出たところでちょうど森さんに会ったので、声を掛けてみました。最初、Oさんに少し反発的なようでしたが、三人でチャイを飲むことに。その後、井上先生も加わり、四人でしばらく「マドラス・カフェ」でおしゃべりを。今まででしたら、Oさんと森さんが一緒にチャイを飲むなんてなかったことです。わたしにはよく分かりませんが、Oさんが森さんのために行なった「霊上げ」というのが功を奏したのかも知れません。
とにかく、聖地リシケーシにまで来て同じ日本人同士がギクシャクするのは決して良いことではありません。
これで少しは穏やかになりそうです。
[PR]
Commented by 藤本たかこ at 2011-02-01 13:18 x
八雲のたかこです。
毎週、ありがとうございます。
今月で勉強会ひと区切りですね。
継続して勉強会をお考えいただきありがとうございます。
4月からですね。
楽しみにしております。

2月の勉強会のあとに、皆で一区切りのお祝いのお茶しようと話しています。
先生もいかがですか?
次のクラスに支障ないように、お茶とケーキで、お祝いを。
のちほど、メールさせていただきます。
Commented by 成瀬 at 2011-02-01 14:46 x
はい。
9日、勉強会の後、打ち上げですね。
楽しみにしています!

Commented by 藤本たかこ at 2011-02-01 22:08 x
先生の返信早いです(^ー^)ノ
軽く、打ち上がりましょ~!!
よろしくお願いします。
Commented by 三ツ石あいこ at 2011-02-02 22:20 x
先生、今日は八雲でのレッスンありがとうございました。
そしてそして、4月から始まる勉強会も今から楽しみにしています!お忙しいところ準備や調整をどうもありがとうございました。

来週はいよいよ「インドの叡智」最終回ですね。講義もその後の打ち上げも(笑)楽しみにしています♪
Commented by preman9798 at 2011-02-03 08:43
八雲での新しい勉強会ですが、部屋が取れていないので、5月からになってしまうかも知れません。
内容は前にも言いましたように、わたしの大好きなサティヤーナンダさんの講演録を資料にしての勉強と、『ヨーガ事典』を使っての用語解説にしようかと思っています。
Commented by 井上ゆう子 at 2011-02-03 11:23 x
先生、次の勉強会のこと本当にありがとうございます!
サティヤーナンダさんの講演録も『ヨーガ事典』の用語解説も楽しみ。今からワクワクです。
これからも、しっかり勉強します。


Commented by 成瀬 at 2011-02-03 22:39 x
はい。
会場が取れれば4月、取れなければ5月になってしまいますが…。
サティヤーナンダさんの講演録はとても面白いです。


by preman9798 | 2011-02-01 13:06 | Comments(7)