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長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798
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わたしとヨーガ・7

わたしがT先生に言われて最初に担当させていただいたヨーガ教室は、荻窪から20分ほど歩いた住宅街の中にあるバレエ教室でした。水曜日の朝の教室だったように覚えています。最初の日、T先生が付いてきてくださいました。

生徒さんは4、5人でした。皆さん、近所の主婦の方たちです。お世話役はFさんという方がしてくださいました。ずっと後になって、あのときお世話役をしてくださったFさんがヨーガの本を出されたのを知ったとき、大変驚きました。
先生が皆さんにわたしを紹介してくださいました。わたしにとって、生まれて初めてのヨーガ教室の始まりです。

考えてみたらポーズは10種類くらいしか知りません。しかも体操のようなヨーガです。自分の知っているポーズを全部やっても2~30分で終わってしまいます。
先生はそばにいてくださいますが、何か書類の整理のようなことをしていて助けてくれません。きっとわたしの様子を見ていてくださったのでしょう。
時間はまだ半分以上もありますが、「終わりました」と先生に伝えると、先生は「もう一度同じことをしてきなさい」とおっしゃいました。
わたしはその通りにしました。しかし、生徒さんのだれからも文句は出ません。
なぜならば、当時はだれもヨーガを知らなかったので、そういうものだと思っていたからです。
しかし、それだけではありません。生徒さんが皆さん良い人たちだったということもあります。これはわたしにとって大変な幸運でした。その後の運命を決めたといっても良いほどの幸運でした。
もし、あの最初の教室の生徒さんたちが意地の悪い人たちであったなら、わたしは二度と人前でヨーガをすることはなかったと思います。
20歳を過ぎたばかりの若造の体操のようなヨーガ指導に、みなさん気持ち良かったと言ってくださいました。
こうして、わたしの初舞台は無事(?)に終わりました。ぐったりです。疲れました…。
でも何とも言えない、心地よい疲れでした。

板張りのバレエ教室は、冬でも石油ストーブが一つしかありませんでした。夏はクーラーもありません。そこに何年間も通いました。一日も休まずに通いました。わたしも一所懸命だったのです。辞めるときには生徒の皆さんからとても感謝されました。少し自信になりました。なにをやっても自信の持てなかったわたしが初めて持てた小さな自信です。
by preman9798 | 2008-11-22 09:43