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長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798
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わたしとヨーガ・6

T先生について歩いているうちに、教室を手伝ってくれないかというお話をいただきました。
しかし、わたし自身、まだヨーガを習い始めたばかりで、人に教える自信などありません。

それに、今のわたしをご存知の方は信じられないかもしれませんが、昔からわたしは人の前で話ができなかったのです。ほんとうなのですよ。
小学生のときからずっと通信簿に書かれることは同じでした。もっと積極的に。もっと人前で話を。というものでした(昔は、消極的で恥ずかしがり屋の可愛い少年だったのです。ハイ)。

わたしはとても迷いました。積極的な性格の人ならば喜んで受ける話でも、そのときのわたしにとっては死ぬような覚悟が必要でした。ヨーガは大好きですが、人の前で話すことを考えるとためらってしまいます。

しかし考えてみたら、ヨーガに入るきっかけになった「自律訓練法」を習ったのも自分を変えるためだったはずです。自分の殻を破るのはとても辛いことですが、それをしなければ一生変われません。

自分なりに悩みに悩んだ末、わたしは先生のご厚意を受けさせていただくことにしました。ちょっときざな言い方ですが、これがわたしのヨーガ人生の第一歩になりました。

今は、ヨーガの各団体に「養成コース」のようなものがありますが、まだヨーガが日本に根付いていなかった当時は、ヨーガの先生になるというのは自分の師匠の口添えがあって初めてなれたのです。
あるいは、周りからどうしてもヨーガを教えて下さいと請われて、はじめて教えるようになったのです。
今のように、最初から先生になるための、指導者になるためのシステムというものはまだありませんでした。
そう思うと、今日のように初めからヨーガ・インストラクターを目指して、「養成コース」に通う人たちを見ると、とても不思議な感じがすると同時に、恵まれているのかなと思います。

昔と違い、その気になればヨーガの本もたくさん出ていますし、インターネットで世界中のヨーガ情報が一瞬にして分かります。
昔は、ヨーガの本もあまりありませんでしたので、たとえそれがそんなにレベルの高くない本でも、読むことのできない洋書あっても、ヨーガとタイトルのある本はすべて買っていました。とにかく情報に飢えていたのです。
インド人のヨーガの先生が来たと聞いただけで、それがどんな先生なのかも知らず、講演を聞きに行ったり会いに行ったりしました。

まだ外国旅行が今日のように一般的なものではありませんでした。とくにインドのようなところに行き、ヨーガを学ぶなんていうことはなかなかできませんでした。
しかし、今と比べると不便な時代であったからこそ、熱心になれたのかもしれません。少ない情報を大事にできたのかもしれません。
なんでも一瞬にして分かってしまう便利な時代と一所懸命に情報を求めた不便な時代、どちらが良いのか決められませんね。

そして、まだまだ当時は「ヨーガの先生」という職業が世間では認められていない時代でもありました。
わたし自身、人にヨーガを教えて収入を得るという考えはまったくありませんでした。
逆に言うと、仕事や収入を心配する必要がなかったからこそ、自由にヨーガを学べたのかもしれません。だから、自由にインドに行けたのかもしれません。

ヨーガはその人の生き方そのものだったのです。若かったということもありますが、生き方をビジネスにするということに、とても抵抗があったのです。
by preman9798 | 2008-11-21 08:07