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長年学んできたヨーガと大好きなインドの話です


by preman9798
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寒いですねぇ~。

土曜日は代々木UTLでTTコースがありました。
未来のヨーガ・インストラクターのたまごさんたちです。
すでに何回かこのコースを担当させていただきましたが、やはり、いろいろと個性があるようです。
やたらと元気の良い人たちが集まった「○○期生」。
とても熱心な人たちが集まったのか、いろいろと質問をしてくれる「○○期生」。
前回担当した「○○期生」はとくに熱心でしたが、今回の「○○期生」もたいへん熱心な感じを受けます。
みんなこれからの人生ずっとヨーガに携わっていってほしいと思います。


昨日月曜日は、午前は池袋の教室、午後からは代々木UTLにて『インドの叡智』の授業がありました。

午前の池袋教室は、昔からの仲間たちとの授業です。
もう20年くらい一緒にヨーガを学んでいるでしょうか。
実技だけではなく、ヨーガの歴史や哲学を学び、そのときのテキストが『インドの叡智』という本になりました。
シヴァーナンダさんの話をし、そのときに配っていた資料が『シヴァーナンダ・ヨーガ』になりました。
ヨーガに関する用語解説をし、そのときの膨大なコピーが『ヨーガ事典』になりました。
そんな、昔からの仲間たちとの教室が池袋教室です。

それに比べると、昨日の午後からのUTLは若い仲間たちとのヨーガです。
しかも、月曜日は実技ではなく『インドの叡智』を使っての勉強会です。
その勉強会も昨日から第3部に入り、いよいよあと8回で終了となります。
第3部は、グルについて、そして聖者やヨーガ行者たちの生涯を取り上げます。

自分で言うのも変ですが、この第3部はたいへんユニークな内容です。
今日、ヨーガと言うと生理学でや解剖学であったり、アーユル・ヴェーダに人気が集まっているようですが、これら聖者たちの生き方や思想を学ぶということもたいへん重要だと思います。
ぜひ、関心のある方は学びにいらしてください。

UTLでの勉強会の後、この授業に参加してくださっているNさんkさんと話し合いをしました。
まだ、ご報告できる段階ではありませんが、あることを企画していて、その打ち合わせでした。
今、ツイッターでわたしの大好きなシヴァーナンダさんの金言を発信していますが、実はそれに関連したことなのです。
近いうちに良い形でご報告できたらとは思いますが、結果は神様任せです…。





わたしの初めてのインド・22

少しずつアーシュラムでの生活にも慣れてきました。今まで一ヶ月半ほどインドを旅行して来ましたが、リシケーシは別天地です。ガンジス河のほとりのこの聖地は、ここに居るだけで心が穏やかになってきます。
シヴァーナンダ・アーシュラムの創始者グルデーヴ・スヴァーミー・シヴァーナンダさんや、初期のシヴァーナンダ・アーシュラムの様子については、『シヴァーナンダ・ヨーガ』(成瀬貴良著・善本社)をお読みください。
この本は、わたしの初めてのインド旅行で、シヴァーナンダ・アーシュラムに滞在した際の生活やグルデーヴ・シヴァーナンダという人に感銘を受け、どうしてもシヴァーナンダさんやアーシュラムを紹介したいと思い、書いたものです。


●アーシュラムでの生活
12月19日。
アーシュラムの生活の三日目です。朝、5時に起きました。アーシュラムでは決して早い時間ではありません。むしろ遅すぎます。もうすでに、マントラを唱える人、瞑想する人、プージャー(供養)を行う人など、スヴァーミーたちの個々の勤行が始まっています。
インドでは、早朝の4時から6時くらいまでをブラフマ・ムフールタ(聖なる時間)と呼び、ヨーガや神聖なることを行うのに最も適した時間帯とされています。アーシュラムの一日もこのブラフマ・ムフールタから始まります。
ブラフマ・ムフールタは、たしかになんともいえない独特の雰囲気を持った時間帯です。山あいにあるリシケーシの4時はまだまだ真っ暗です。ですから、アーシュラムの一日の始まりは、お祈りに行くにも、瞑想に行くにも、他の建物への移動は懐中電灯が必需品なのです。

朝、5時に起きたのは良いのですが、寝袋のチャックが噛んでしまいました。冬のリシケーシの朝晩は結構寒く、アーシユラムから支給されている毛布や布団だけでは足りず、寝袋を使っていたのです。これまでにも時々チャックが噛んでしまい、いらいらしたことが何回かありました。きちんとした登山用具店で買ったものではなく、量販店で売っていた安物だったのを思い出しました。しかし、今までの旅行中、この安物の寝袋にどれだけ助けられたか分からない、というのも事実です。

リシケーシで冬を過ごすときは、毛布を購入することをお薦めします。比較的容易にしかも安く手に入ります。この毛布が、寝るときの寒さ対策になるばかりでなく、たとえばアーサナや瞑想を行なうときの敷物の代わりになったり、外出するときのコート代わりになったりするのです。毛布では重いし、あまり恰好が良くないと思う人はショールを買うとよいでしょう。男性用の少し大きめのショールがあります。アーシュラムではみなショールを頭からすっぽりとかぶって朝の瞑想やマントラを行じています。
ただ、寒暖の差が激しいので、朝巻きつけていたショールを、日中暑くなってくるとついどこかに置き忘れてしまうことがあるので注意が必要です。雨が降っていたのに途中から晴れたために傘を置き忘れてしまうのと同じです。置き忘れたところに慌てて戻っても、すでに誰かが持って行ってしまったのか、もうそこにはなかったということがわたしにも二、三度ありました。悔しいけれど、きっと、バカな日本人だと思われたことでしょう。

歯を磨き、顔を洗うと、急いでバジャン・ホールのアーサナに。しかし、せっかく張り切って行ったのにアーサナの先生、スヴァーミー・クリシュナさんは風邪でお休みということでした。すでにバジャン・ホールには白人の女の子が三人くらい来ていて、先生がいないので銘々にアーサナをやっていました。彼女たちはスーリヤ・ナマスカーラを一所懸命にやると、引き上げていきました。ローナワラのカイヴァリャダーマでは、男女が一緒にアーサナを行うことはなく、間にはカーテンが引かれていましたが、シヴァーナンダ・アーシュラムでは男女一緒に行ないます(※現在では、アーサナは男女別々のクラスで行なっています)。
アーサナが終わると朝食を摂りにダイニング・ホールへ。今日はチャイとわたしの大好きなウプマでした。

朝食後、いったん部屋に戻り、バケツを持ってお湯をもらいに行きました。今でこそ蛇口をひねればお湯が出てシャワーを使うことも洗濯でも容易にできますが、当時はお湯がたいへん貴重品でした。お湯をもらえる場所が決まっていて、わたしの部屋からはかなり離れたところにありました。片目の太ったおじいさんが担当していて、一人にバケツ一杯分しかお湯をくれません。このおじいさんがなかなか頑固で、絶対に一人に二杯はくれないのです。一杯で頭や身体を洗い、できたら洗濯もしなくてはなりません。インドを旅している間に実感していましたが、ここでもお湯はたいへん貴重です。「アナン・ニケータン」でも、安宿でもお湯は使うことはできませんでした。本来ならば、一杯でもお湯が使えるというだけでも感謝しなくてはならないのかも知れません。久しぶりに洗った頭はとても気持ちよかった!

スヴァーミー・クリシュナーナンダさんがデリーの病院に行くということなので、Oさんと一緒に8時半にクリシュナーナンダさんのところに挨拶に。部屋に行くと、入浴中とのことで少し待つことになりました。Oさんは日本から用意してきたオレンジ色のタオル、日本のお菓子、ボールペン、100ルピーなどをドネーションしました。タオルには、クリシュナーナンダさんの名前が刺繍してありました。きっと、Oさんが縫ったのでしょう。
スヴァーミージーが出かける前なので、わたしたちは10分程で部屋を後にしました。建物を出たところでちょうど偶然、シャンカラーナンダさんにお会いし、井上先生や森さんがアーシュラムに来たら、少しはなれたところにある洞窟に連れて行ってくださるという話になりました。おそらく「ヴァシシュタ・ケーブ」のことだと思われます。伝説上の聖者ヴァシシュタが瞑想したという、大きな洞窟がアーシュラムからしばらく上流に行ったガンジス河の河原にあるのです。

Oさんと裏山にある寺院に行ってみることに。
by preman9798 | 2011-01-18 14:21